夏の風物詩、水まんじゅう

ある日、私がいつも穿いていた、生地の薄いチノパンに穴が開いてしまったため、修理に出そうと少し離れたデパートに向かいました。
洋服の修理屋さんにこのズボンの修理をお願いしに行ってきました。

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そのズボンを預けて帰る途中、デパ地下に寄ったときの話です。和菓子の美味しそうな匂いに釣られ、そのお店に向かいました。商品が置いてあるガラス窓に目をやったとき、バッチリ目が合ってしまった。水菓子は「水まんじゅう」でした。私を誘って離さなかった、水まんじゅうについて書いてみたいと思います。

和菓子のお店に立ち寄ったとき、季節は夏でした。その日も外は猛暑ではなかったものの、とても暑い日でした。ちょうど小腹も空いていたし、なにか冷たいものでもと思っていたところにピタッと水まんじゅうと目が合ってしまったのですから、まさに運命の出会いで即買いしました。三つほど買ってデパート内にある休憩所で早速食べました。

プルプル、ツルツル食感がなんとも不思議で、とても冷たい水まんじゅうは私の火照った体と心を一瞬にして冷やしてくれたのでした。味も練り餡がちょうどいい甘さでしつこくなく、とても美味しい。三つあった水まんじゅうはアッサリと私の胃袋の中に入ってしまったのでした。「あと二、三個買っておけばよかったかな?」そう思ってしまうほど、美味しいものでした。

デパートから帰って来ても、水まんじゅうの美味しかった味と見た目が忘れられず、気になっていたので水まんじゅうについて調べてみたら、岐阜県大垣市発祥の和菓子で、古くから大垣市は美味しい良質な地下水が豊富なことで有名であり、「水の都」とも呼ばれています。ときは明治三十年頃、菓子屋であった上田屋文七が水に漬けておいても流れない、くず粉で餡を包むことを考え出し、蕨の根から取れる蕨糊をちょうどよい分量、そのくず粉に混ぜることで水まんじゅうを作り出したと言われています。それ以降、明治の庶民の人々に大人気となり、大垣市内の他の和菓子屋でも作られるようになりました。

大垣市にある和菓子店、金蝶園総本家では月替わりで桜の花びらを使った桜餡、びわ餡、ぶどう餡、いちご餡、桃餡、いちじく餡といった、フルーツを使った餡を入れた水まんじゅうも販売しています。全国にある他の和菓子店でも、そのお店独自の餡を入れた水まんじゅうが売っているかもしれませんね。